6月に入り、雨の日が多くなってきました。肌寒い日でも暑い日でも、湿気が多いとどうしても気分が下がりがちですよね。
今回はそんな日にぜひ作っていただきたい、さっぱりとした気分になれる栗原心平のレシピをごちそうさまスタッフFがご紹介します。
さっぱりと言えば酸味、酸味のある調味料と言えば酢ですが、今回は酢の中でも少し出番が少なく、いざ買ってもなかなか使いどころに困る方も多い 「黒酢」のレシピをピックアップ。
キッチンに眠らせている方はぜひ使いきりをめざして、お持ちでない方はぜひこの機会に新しくレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
さっぱり・がっつり!「トマト餃子 玉ねぎ黒酢だれ」
まるごと一個いれたプチトマトの酸味が、ヘルシーな鶏肉によく合います。熱いうちに食べていただきたいですが、やけどには十分ご注意くださいね。
詳しい作り方はYouTubeでご紹介していますが、ブログではスタッフが実際に作って感じたポイントをご紹介します。
1.玉ねぎ黒酢だれを作る。玉ねぎはみじん切りにして、辛味が強ければ水にさらして水気を絞る。
ボウルに玉ねぎ黒酢だれの材料をすべて入れ、混ぜ合わせる。
玉ねぎ黒酢だれ・・・玉ねぎ(みじん切り)90g、しょうが(みじん切り)2片分、黒酢大さじ2、しょうゆ大さじ1
動画では餃子を焼いている間に作っていますが、玉ねぎを水にさらす時間も必要なので、最初に作っておくと、楽にすすめられます。調味料を合わせて混ぜるだけなので、いつもの餃子にたれだけ取り入れても◎
たまねぎとしょうががたれと合わさって少ししっとりして、食べやすくなります。
2.ボウルにAを入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
A・・・鶏ももひき肉150g、酒大さじ1、しょうゆ小さじ1と1/2、砂糖小さじ1、ごま油小さじ1、塩小さじ1/4
入れる順番は気にしなくてOKです。全部入れてから、一気に混ぜてください。
一般的な餃子より、水分が多めの肉だねです。砂糖が溶けきるよう、しっかり練るのがコツ。
包み方はシンプルに閉じるだけがおすすめ。ひだをつけてしまうとそのぶん皮を使ってしまうため、トマトが入ったこの餃子では包みきれなくなってしまうことが多いです。
さらに、トマトのまわりに余分な空気が入らないよう、肉だねで隙間がぴっちりと埋まっている状態が理想。スタッフが挑戦してみたところ、中央から閉じていくとうまくいくように感じました。
4.フライパンにごま油大さじ1と1/2を引き、半量の餃子を並べ入れて中火にかける。ジュージューと焼ける音がしてきたら、蓋をして中弱火で焼く。
油がまだ冷たい状態から餃子を並べていくことで、火加減が調整しやすくなります。
餃子に油を纏わせながら、フライパン全体に広げていきます。
皮がぱちぱちと焼ける音の具合で火加減を調整するとよいので、ここはぜひYouTubeでご覧ください。
5.焼き色がついたら返し、両面がカリッとするまで焼く。残りの餃子も同様に焼き、器に盛って①のたれを添える。
丸い形のトマトが入っていることで、どうしてもひだの部分はフライパンに触れにくいです。最後はフライパンを傾けて油を寄せながら、揚げ焼きのようにするとひだまでカリッとおいしく食べられます。
これで完成です。たれをつけるというよりは、たっぷり乗せて、食べてみてください。
餃子というがっつりメニューながら、トマトの酸味でさわやかに食べられます。もちろん、お酒のおつまみにもぴったりです。何度も言うようですが、やけどにはご注意くださいね!
▼詳しい作り方はこちら
止まらないおいしさ!「きゅうりの速攻黒酢漬け」
次におすすめするのは、生配信でご紹介したレシピです。その名も「きゅうりの速攻黒酢漬け」!
とっても簡単にあと一品!をかなえてくれるうえ、そろそろ旬を迎えるきゅうりをたっぷり使いますので、この夏の定番メニューに加えていただけたらうれしいです。
1.きゅうり3本はヘタを切り落として、1/3ほどの深さまで斜めに細かく切り込みを入れる。裏返して片面にも同様の切り込みを入れる。
蛇腹切りにすると水分が出やすくなり、「速攻」でもきちんと漬かるコツです。同じ方向に切れ込みを入れていくだけなので、見た目ほど難しくありません。3本まとめて切ると、だんだん上達していくような気がします。
3~4㎝の長さに切って、塩をまぶす。塩をなじませるように、手でしっかりともみこむ。
水分がにじんできたら、キッチンペーパーで包んでしぼる。
栗原心平はレシピ動画内で「もみまくります!」と言っていますが、1分間ほどでしんなりしてきます。もむことで、ただ置いておくよりも素早く水分が出て、きゅうりに透明感が出てきます。キッチンペーパーを使ってしぼると、手だけでしぼるよりもしっかりと水分が抜け、味がしみこみやすくなります。
2.密封袋に1のきゅうり、Aを入れて空気を抜いて閉じる。
A・・・しょうが(せん切り)30g、玉ねぎ(すりおろし)10g、しょうゆ大さじ3、黒酢大さじ1、砂糖 大さじ1、みりん大さじ1/2
軽く手でもみこみ、そのまま15分ほど漬ける。
玉ねぎを入れるのは、香りと少しの辛味、そして漬け液の粘度を上げて漬かりやすくするためです。すりおろして入れるひと手間で、ぐっとおいしくなります。
調味料は密閉袋でもみこむので、合わせず直接入れてOK。できるだけ袋の空気を抜いて、真空状態に近い形にするのがベストです。途中で袋の天地を返せば、まんべんなく味が染みていきます。
3.きゅうりに味が染みたら、器に盛っていただく。15分ほどで浅漬けに、さらに漬けてもおいしくいただけます。
翌日、翌々日には味わいが変わるので、少しずつ楽しむのもおすすめです。きゅうりだけでなく、長芋などを漬けるのも◎
▼詳しい作り方はこちら
この日のライブでは下記2品も作っています。ぜひ、チェックしてみてください!
酢豚じゃなくて。「鶏と里芋の黒酢中華」
最後にご紹介するのは、黒酢料理の王道、中華です!
酢豚ではなく、鶏もも肉と里芋を使っています。あまり黒酢とは合わせないように思える里芋ですが、ねっとりした食感と黒酢の酸味がくせになる味わいです。
揚げる手間はあるものの、そのぶんおいしさもひとしお。ひとあじ違う酢豚を、ぜひ試してみてください。
1.里芋は皮をむいて水で軽く洗う。耐熱ボウルに入れてラップをし、600wの電子レンジで4分加熱する。里芋がやわらかくなったら取り出し、流水でぬめりを洗う。
生配信では皮ごと蒸した後、少し冷ましてから皮をむきました。(それでも非常に熱いので注意!)
里芋は大きさにばらつきがあるので、竹串がすっと入ればOK。急いでいるときは、冷凍の里芋を使ってしまっても。
2.里芋に片栗粉をまぶす。揚げ油を170℃に熱し、里芋を揚げる。まわりがカリッとしたら取り出す。
里芋に片栗粉をまぶしたら、きゅっと握ってまとわせます。ここで衣が厚すぎると、落ちた粉が油をすぐだめにしてしまうので気をつけて!
3.鶏もも肉は半分に切り、長細い形になるようにそぎ切りにする。塩、黒こしょうを振って片栗粉をまぶす。
大きさにもよりますが、1枚のもも肉を10等分するくらいのサイズがいいです。皮をつけたままのほうがおすすめですが、苦手な人はとってしまってOKです。
4.2の油を再び170℃に熱し、鶏肉を揚げる。鶏肉に火が入り、カリッとしたら取り出す。
鶏肉も里芋と同様に粉をつけたあときゅっと握って、粉づきをよくしてください。
皮と肉の隙間にもぽんぽんと粉を叩き込むようにすると、皮が少し浮いた状態でカリッと揚がります。
よりカリッと仕上げたい場合は、2の油に浮いた片栗粉を網ですくって取り除くとよいです。
5.A<しょうが(すりおろし)1片分、黒酢大さじ3、砂糖大さじ1と1/2、オイスターソース大さじ1、しょうゆ大さじ1/2、白すりごま小さじ1> は混ぜ合わせる。
フライパンに里芋、鶏肉、Aを入れて中火にかける。
Aは砂糖を溶かすために、しっかり混ぜてください。
オイスターソースがない場合は、しょうゆを大さじ1に増やし、コクが欲しければさらにとりがらスープの素(ペースト)を小さじ1/2入れるなどがおすすめです。
6.からめるように炒め合わせ、とろみがついたら火を止めて器に盛る。
フライパンを油なしで熱したら、先に里芋と鶏肉を入れます。調味料をまわしかけてからめるうちに、すぐにとろみがついてきますよ。
こちらは誕生日レシピということで、カロリーを気にするのはご法度。がっつりと絡む黒酢が揚げ物をさっぱりとさせてくれて、ついついたくさん食べられます。もちろんお弁当にもおすすめ。
▼詳しい作り方はこちら
この日のライブでは下記2品も作っています。ぜひ、チェックしてみてください!
以上、スタッフが選んだ黒酢レシピ3選でした。
漬け物から揚げ物まで、酢は調理方法を選ばず楽しめる調味料だと改めて感じています。
黒酢以外にも、酢を使ったレシピは他にもたくさんありますので、梅雨のじめじめした気分をぜひ酸味でリフレッシュしてみてください!